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THE BIG WAVE
TO THE WORLD
Ride On!!
Y・E・P Presents
the Concert 2013
Price:2000Yen
(学生1000Yen!!)
~ワンドリンク制です~
山本は常々、疑問を感じていた。
暇人時代。
彼は、何がしのイベントに行けば、
遅刻でもしない限り、必ず、最初から最後までそこにいた。
隅から隅まで耳を通し、何かを得ようとしていた。
それは決してポジティヴな理由からではなく、
暇人特有の貧乏性とも言うべきものであった。
彼は、アルバイトの仕事が決まるや否や、
目当てのものだけを視聴しに行くようになった。
それは、彼自身の中で、実に単純明快なことであった。
長い長い興行時間。
何のひねりなく、順々に出演者たちがそれぞれ独立したステージを演じるだけ。
「対」バンとはよく言ったもので
そこには一つのイベントとしての一連性はなく、
転換中はだらだらと時間が過ぎ、無意味なBGMが流れるだけである。
山本は常に思っていた。
「どげんかせんと、いかん。」と・・・
山本は、オープニングアクトというシステムにも疑問を呈する。
ヘッドライナーのスタート時間が、
それぞれのSNSに公開されてしまっているこのご時勢、
もはや、その体を成していないと言えるのが、
この現状、ライブハウス等のイベントにおける、オープニングアクトである。
はじめが肝心とはよく言ったものだ。
山本は、自身の主催するイベントでは必ず、
自身の何かではじめるというのが持論であり、
それがホストパーソナリティの役割であるのだと自負している。
「常識を知る。そして、破る。」
山本 悠
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